たかが写真でしょ

世の中の全ての事柄やモノにおいて、そのひとつひとつには様々な価値観が存在します。

ニュースでとても悲しい事故や事件を見聞きして、

あーなんてかわいそうなんだろうと思う人もいれば、

へぇー

だけで終わる人もいます。

ダイヤモンドをもらって、涙を流し感謝の言葉を口にする人もいれば、

ただのきれいな石だしねー

そう言って、一蹴りする人もいるでしょう(流石に実際に蹴ったりはしないけど)

またたくさんの花束に感動する女性もいれば、

たくさんのお菓子をもらうことで、同等の感動を味わえる人もいるのです。

お金より牛だ。そう言う国だって実際にあります。

その人の国籍や性別、宗教や教育、おかれている状況、

人生で培われた価値観やタイミングだったりで、

事柄やモノに対する価値観は大きく変化するのです。

なんか不思議ですよね。

当たり前なんですけど。

 

では写真はどうなんでしょう?

 

んー

 

たかが写真でしょ。

そう思う方も多いでしょう。

僕はたまたま写真の世界に巡りあい、

それが自分にとって大きな存在になっているから、

写真は素晴らしく崇高なものみたいに感じる部分があるけれども、

では他人様はどうかといえば、

 

 

なんて顔でパラパラと流し見する人もいるってことです。

特に何かを写真に求めていないんでしょう。

まあ価値観とはそういうものですし、

単なる記録って捉えれば、それも写真の存在意義なわけでして。

ましてやその写真に我が子や家族、いつも目にする景色、

興味を覚える被写体があるならともかく、

知らない人や知らない景色が写っていても、

つまらなく感じるのも当然なのかもしれません。

実際、僕も興味ないことには、あーそうなんですかー

みたいなとても冷たい対応ですし

ごめんなさい。

 

でも正直な気持ち、そう、本音で言えば、

きっと誰でも同じでしょうけど、

自分の信じるものだったり、一所懸命に取り組んでいるものを否定されたり軽んじられるのは、

あまり気分が良いことではありません。

できれば、気持を共有したい。

少しでも理解してほしい。

もしもそれが出来れば、こんなに嬉しいことはありませんし。

じゃあどうすれば良いのでしょう。

相手にそう思ってくれと望むのは違う気がしますし、

人それぞれだしねとクールに振る舞うのも、

縁あって出会う人達なわけですから、少々寂しく感じます。

 

んー

 

あっ! 感動!

 

キーワードは感動ではないかと思いました。

感動は、人の心を突き動かします。

絶対に動かないものまでも、動かす力をもっています。

暗闇だった世界が、一変することもあります。

絶望から希望に。希望から現実に。

感動には、そういうパワーがあるのではと。

写真を仕事とする僕に置き換えて考えてみるならば、

お客様に心から感動して頂ける1枚を撮ることが、

笑顔でいっぱいになって頂けることが、

その方の心と共有する、写真に対するイメージや価値観を変えられる、興味を持って頂ける、

そういうチャンスに繋がるということに気付かせて頂きました。

プロならば、仕事で魅せなければ。

そして目に見えるような大きな変化はなくても、

少しでもハッピーハッピーな方向へ向かうきっかけとなれば、

それはとてもステキなことです。

 

以前写真を撮らせて頂いた方から、先日お礼のメールを頂きました。

そこには、撮影がとても楽しかったこと、

リラックスした気持ちで時間を過ごせたことが、とても久しぶりだったこと、

届いた写真を見て、家族がとても幸せな気持ちになれたこと、

笑顔になれたことが、今の環境からがんばって一歩踏み出す勇気につながったこと。

メールを見ていたら、なんだか涙が出ました。

 

たかが写真でしょ。

 

ビジネス的には、そう割り切って撮る考え方もありなのかもしれません。

お客様を決められた場所に立たせ、決められた照明を使い、誰が撮っても同じようにする。

予定をめいいっぱい詰め込んで流れ作業でやる方が、そりゃ効率的です。

それでも僕は、1枚の写真の力を信じて、じっくりと取り組みたいと思っています。

ステキな写真が撮れるよう、縁あるお客様と共に1枚の写真を作り上げていきたい。

そう改めて感じる出来事でした。

熱くて本当に申し訳ありません。

 

けど・・・

 

うちはそういうスタジオです 

たかが写真でしょ
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